貯める 2018.12.21 貯金が苦手でも、楽しく増やせる方法は?

貯金しよう思いながらも、なぜだかお金が貯まらない。それは上手にお金を貯めるコツを知らないだけかもしれません。貯金は苦手という人が、お金を上手に貯められるようになった例をご紹介します。

■何にお金を使っているのか、支出を考える

今回は都内で1人暮らしをする、ある女性を例に取り上げてみました。

彼女は教育系ベンチャー勤務の28歳。1年半前にから1人暮らしを始めました。自称・お金を貯めるのが苦手なタイプで、これまでに何度も今度こそ貯金しようと意気込むものの、しばらくすると以前の自分に戻っていることに気づく……。その繰り返しでした。

そこで、まずは現状把握からと考え、1ヵ月の支出を整理し、それぞれの項目で見直すことができそうなポイントを書きだしてみました。

項目改善前の支出見直しポイント
家賃7.5万円
光熱費1万円
通信費1万円格安スマホにできないか?
食費5万円1日1,000円で月3万円に抑えたい
日用品1万円半分に抑えられないか?
交際費3万円当面このままで
服飾費1.5万円減らせそうだけど減らしたくない
趣味4万円いくら使うか改めて検討したい
ジム代1万円ほとんど通っていないので見直し対象
サブスクリプションサービス1万円使っていないので解約
交通費1万円無駄なタクシー代を減らす
合計27万円 

■ゆるく楽しくお金を貯めるための3つの方針

次に、見直しポイントを無理なく実現するにはどうしたらよいのかを考えたそうです。

これまでは節約してお金を貯めようと強く思うだけで、結果的にリバウンドを繰り返していたため、今回は「ゆるく楽しくお金を貯めよう」と考え直しました。決めた方針は次の3つ。

1. 支出は必要なものだと考える

健全な生活を送るうえで、ある程度の支出は仕方ありません。使うのを怖がらず、毎月支払いが必要な分はある程度許容することに。

2. 好きなことには楽しく使う

おしゃれをして友人とお出かけするのが好きだという彼女。服飾費は多少削っても、交際費自体を削ると楽しみがなくなると考えました。交際費は削らず、むしろ楽しんで使おうと思うことに。すべて節約するのではなく、使う部分をつくることでストレス解消にもなり、お金のリバウンドの抑止にもつながるのです。

3. 自分へのご褒美を忘れない

ストレスを軽減するためには、自分にご褒美をあげる気持ちも大切です。たとえば「貯金が5万円増えるたびに、レストランで5,000円分の食事をする」など自分ルールを決めるといいでしょう。他にも友人との旅行資金やブランドバッグの購入など、ご褒美をあらかじめ決めておくと、お金が貯まるほどに夢や憧れに近づいたという実感が持てるため、挫折しにくくなります。

このような方針で、支出の見直しをした結果は以下の通りです。

項目改善前の支出改善後の支出差し引き
家賃7.5万円7.5万円0円
光熱費1万円1万円0円
通信費1万円5,000円▲5,000円
食費5万円4万円▲1万円
日用品1万円7,000円▲3,000円
交際費3万円3万円0円
服飾費1.5万円1万円▲5,000円
趣味4万円3万円▲1万円
ジム代1万円0円▲1万円
サブスクリプションサービス1万円0円▲1万円
交通費1万円5,000円▲5,000円
貯金0円5.8万円5.8万円
合計27万円27万円5.8万円


このように、メリハリをつけて節約することで、毎月5.8万円貯めることができました。1人暮らしの場合、「手取りの1~2割を目安に貯金すると良い」といわれているので、この場合は及第点でしょう(手取り27万円の2割は5.4万円)。

彼女は実際にこのプランで3ヵ月過ごしてみたところ、思いのほかストレスが溜まらなかったので、ずっと続けているそうです。

■貯めるだけでなく増やしたい人は少額投資も検討してみよう

お金を100万円ほど貯めることができたころ、銀行預金では思ったほど利息がつかないことに気づきました。そこで、彼女は米ドルの外貨預金1万円、積み立て投資信託に1万円ずつそれぞれ積み立てることにしました。

投資信託も投資なので、価格が大きく上がることもあれば下がる可能性もあるため、毎月一定額を購入し続けることでリスクを抑えることにしました。

毎月続けていれば、価格が高いときには少なく買い、価格が低いときにはたくさん買うということもできます。積立期間が長期になるほど、購入額を平均的にできるのです。リスクをとって大きく増やすのではなく、少しずつでいいので堅実に増やしたいという人にはおすすめの方法です。

■自分の性格にあった貯め方を見つけよう

貯金を成功に導くには、無理なく続けられる方法を見つけることが第一です。彼女の場合は、それが「ゆるく楽しく」という方針であり、「支出は必要なものと考え、好きなことには楽しく使い、ご褒美も忘れない」というものでした。

誰でも自分の性格にあった方法を見つけることで、お金を貯められるようになるはずです。まず現状を認識したうえで、あまり意気込まずに、無理なく続けられる方法を考えてみてはいかがでしょうか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PR Image Factory/Shutterstock.com

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