編集部 2017.05.31 夢の海外フェス参加! 費用はいくらぐらいかかる?

コーチェラ、レディング 、グラストンベリー。音楽好きには胸踊る海外音楽フェスティバルの数々。その名を聞くだけで憧憬を抱くことは然もありなん。ましてや「海外フェスに行ってきた」なんて話を聞こうものならば羨望の気持ちが沸き立ち、「わたしもいつかは絶対行くんだ!」などと意気込まずにはいられないものですよね。とは言え、海を渡ってフェスに参加するにも先立つものが必要・・・。ということで、今回は海外フェスに参加するにはいくらくらい必要なの?をテーマに取り上げてみます。

※本記事はマネチエ編集部の想像と、弊社(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)社員が2016年に参加した経験・体験談に基づいた内容になっております。記載してある金額は一部正確さを欠く場合がありますので、正しい金額情報についてはオフィシャルサイト等でご確認願います。

遠い、けど行きたい、憧れの海外フェス

フジロックやサマソニ、ロックインジャパンフェスなど、日本でもフェス文化は根付いたとはいえ、やはり本場は海外。最近では海外フェスのライブストリーミング配信などもあり、心の距離感は縮まってきている気がします。だけどやっぱり、現地に行って本場のフェスを楽しんでみたい!というのが音楽好きの本音というものでしょう。

今回は、そんな音楽ファンの欲望を実現させるべく、実際に参加する場合の費用について算出してみました!

End Of The Road Festivalとは?

今回は、イギリス版の朝霧JAMとも言うべき雰囲気だという、「End of The Road」を例に、海外フェスに参加するための費用についてシミュレーションしてみようと思います。

End Of The Road」とは、日本ではあまり馴染みの無いフェスかもしれませんが、海外では名の知れた存在の音楽フェス。2016年にはNMEのBest Small Festivalの1つにあげられるほど高い評価を得ているのです。

毎年8月最終週から9月初週ごろに開催されるのですが、昨年参加したSo-netのJoanna NewsomことA女史(以下記事内にて登場する際には「ジョアンナさん」と表記します)曰く、とてもクリーンで環境も良く、ロンドンからもアクセスしやすいので、はじめての海外フェス参加にはもってこい!ということで、今回モデルケースとして取り上げてみようと思います。

なお、今年(2017年)の出演者は、Father John MistyやMac Demarco、Bill Callahanといった、2010年代のインディロックシーンを彩る、音楽マニア生唾もののヘッドライナー陣。Pitchforkで毎度高評価を叩き出す、お馴染みのラインナップと言えるでしょう。今年はさらにJesus & Mery ChainやSlowdiveといったレジェンドも脇を固めると同時に、マネチエ編集長が愛してやまないというCar Seat Headrestまで出演と、充実のラインナップになっています。

Apple MusicやGoogle Play Musicなどの音楽配信サービスで、大体の音源は聴けるので、ぜひチェックしてみてください!

▼目次

ではここから、実際にどれくらいの費用がかかるのかを、「2人で行く」という設定で計算して見ていきます。また、為替レートを1ポンド=140円と仮定して計算します。

渡航準備費(:5万円/2人)

当然のことながら、海外に行くにはパスポートが必要になります。未取得の場合は10年有効で16,000円かかります。また、スーツケースは購入すると高くつきますが、レンタルならば一週間で1万円程度でレンタル可能。2人で行くことを想定すると、大まかに5万円程度の渡航準備費用が必要になります。ただ、パスポート取得済みでスーツケースも既に持っていればお金はかからないので、このあたりは今回の費用計算からは除外します。  

チケット代:53,000円/2人(1人あたり189ポンド)

海外フェスの良いところの1つが、「チケット代が安い」という点でしょう。今回のEnd Of The Roadでは、4日間で1人あたり約26,500円(189ポンド)と、1日あたり6000~7000円程度になるため、日本の音楽フェスよりも割安で楽しむことができます。

なお、コーチェラなどの場合は発売開始からわずか数分で全チケット完売、というケースもあるようですが、今回紹介するフェスでは早割は終わったものの、まだ(2017年5月31日時点)チケット購入可能のようです。

航空費:約40万円/2人

航空券は早く予約すればするほど安くなる、というのが定石。ということで、より早く航空券を確保すればより安く渡航することができると思います。現段階だと、Expediaで探してみると、2人分の往復で40万円以下でイギリス、ヒースロー空港まで行くことができそうです。

海外フェスともなれば、参加する決心は割と早くつける必要もあるでしょうから、早期割引を狙ったり、もしくは航空会社や旅行代理店が提供している「旅行積み立て」サービスを利用して、計画的かつちょっとお得に費用を貯めてみると良さそうですね。

現地交通費:約1万円/2人往復(16.50ポンド/片道1名)

ヒースロー空港に着いてからは、オフィシャルのシャトルバスが出ているので、それに乗って会場まで行くことができます。空港から会場となるラーマー・ツリー・ガーデンズまでは車で2時間程度。

もし先にイギリス観光をしたい、という場合も問題無く、各都市からもEnd Of The Roadへのツアーバスが出ているようです。そのためフェスの前後でイギリス観光を楽しむのも良さそうですね。

宿:約2万円/2人(セット料金で145ポンド)

フェス開催期間中の宿確保は必須!ということで、定番のAir BnBで探してましょう。8/30~9/4の5泊想定で、Air BnBで会場近くの宿を探してみると、1泊1万円前後から借りられる物件もありそうです。5泊、2人で約5万円程度ということで、安いとは言えないものの、高すぎる金額にもならずに済みそうです。

しかしながら、So-netのジョアンナさん曰く。

ジョアンナさん談

大っきな公園の真ん中でやるから、車ないと宿泊施設行けないし、周りにホテルとかないっぽいし、行くなら100%キャンプが良いです。
フジロックのような傾斜ではもちろんなく、完全フラット、そしてイギリスならではのふかふかの芝生でテントたてられます。
イギリスやヨーロッパは芝生事情が良いのです。
あと、この時期のキャンプが良いのは、イギリスだと20時~21時くらいまで、昼間の明るさなので、キャンプ1択です!!

ということで、キャンプ1択!しかもEnd Of The Road Festivalの場合、現地でテントや寝袋を借りられるサービスがあるので、これを予約すれば2人で145ポンドで寝床が確保できるわけです。費用も抑えられるので一石二鳥ですね。

交通費と宿泊代を合わせると、やはり国内のフェスよりは高くつきますが、とは言え案外リーズナブルに済ませることができそうですね!

なお、天気は若干不安定なところもあるので、ポンチョや合羽のような、傘以外の雨具は日本から持参したほうが良いようです。

飲食費:約4万円

物価が高いといわれるイギリスだけあって、1食あたりの金額は日本より少し高い?と思いきや、おおよぼ1食あたり1,000円程度とのこと。味も、郷に入っては郷に従えとでも言いましょうか、普通においしいそうなので問題無しとのことです。

1日3食に加え、飲み物なども考えると1人当たり1日5,000円弱になるそうです。2人で4日間を過ごすと、合計で4万円程度を見込めば十分足りるようです。

お土産代:1万円?

End of the Roadの公式コンピレーションアルバムが老舗レコードレーベル「Rough Trade」からリリースされていることもあり、フェス会場でも出店がされているそうです。「Rough Trade」と印字されたトートバックが1つ5ポンド(約700円)で売ってるそうなので、手ごろに買えるお土産として日本でも喜ばれますね。ちなみにわたしもお土産にいただいて、日々使い込んでます。

また当然、日本にはなかなか来ない海外アーティストのグッズも購入できるので、いろいろと自分用のお土産もかってしまいそうかも?

ということで、見込みでだいたい1万円程度と今回は考えて計算してみます。

合計でいくら?

では、結果としていくらくらいあれば存分に海外フェスを楽しむことができるのでしょうか?これまでの金額を合算してみると、以下のようになりました。

費目金額(2人分)
チケット代53,000円
渡航費400,000円
現地交通費10,000円
宿泊費20,000円
飲食費40,000円
お土産代10,000円
合計53万3,000円

ということで、やはりフジロックなどの国内音楽フェスと比べると、1人当たりの費用は2.5倍以上になってしまいましたが、それでもロンドン観光なども含めてイギリスを楽しめれば意外とコストパフォーマンスの良い旅行になるのでは?

特に今は円高ポンド安なので、行くなら今がチャンス!!もしもこの夏、ある程度のボーナスが出るようであれば、それを見込んで海外フェスにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

なお、小さなフェスなので、日本からの観光客はほぼゼロ!そのため、ある程度英語を話せないと結構キツイとのことです。資金を貯めると同時に、英語の修得も頑張れば、キャリアアップとお給料アップも目指せて一石二鳥かもしれませんね♪

マネチエでは身近なお金の話題をお届けしています
この記事を気に入っていただけたらフォローをお願いします!

ページトップ