備える 2016.12.16 いま、独身女性に必要な医療保険とは?

独身女性に必要な保険とは何でしょうか?生命保険か、それとも医療保険か。定期タイプがいいのか、終身タイプが良いのかなど、さまざまな点で検討が必要です。今回は、仕事を頑張るキャリア女性が、万一に備えるために必要な保険についてご紹介します。

独身女性に高額な死亡保障は必要なし

今、あなたは保険に入っていますか?それはどんな保険ですか?必要な保険というのは、性別や家族の有無、仕事をしているかなどによって異なります。

独身でも、諸事情で両親や兄弟を養うなど、家計を支える大黒柱的な立場にあるなら、生命保険へ加入し、必要な死亡保障を確保する必要がありますが、それ以外の人は基本的に死亡保障は必要ありません。無理に生命保険への加入を急ぐ必要はないでしょう。

もし、独身女性が生命保険に加入するなら、死亡保障は自分のお葬式代が出せる程度で十分。保障額は200~300万円程度が目安となります。

すでに生命保険に加入している人は死亡保障をかけすぎていないかチェックし、保障額が高すぎる場合は減額を検討してみるといいでしょう。

独身キャリア女性が検討すべきは医療保険

仕事を頑張る独身の女性がまず検討したいのは、「医療保険」です。これは年齢的な確率からいっても、死亡するリスクより、病気やケガで入院や手術が必要になるリスクのほうが高いためです。

病気やケガで入院や手術が必要になったとき、十分な備えがなければ、治療に専念することができませんし、なけなしの貯金を切り崩さなければならない場合などは精神的な不安も増してしまいます。

そんな万一の場合の金銭的な不安を解消してくれるのが、医療保険です。医療保険に加入すると、入院1日につき定額が給付される入院給付金や、手術1回あたりに給付される手術給付金などを受け取れます。

また、医療保険にはさまざまな特約が用意されています。最新の医療技術で健康保険の対象外となる治療に備える「先進医療特約」、女性特有の病気に備える「女性疾病特約」、退院したときに給付金が支払われる「退院給付特約」などが、その一例です。

医療保険の保険料を抑えるコツは?

医療保険には「貯蓄型」と「掛け捨て型」があり、最近では掛け捨て型に人気が集まっています。貯蓄は定期預金などで備え、掛け捨て型の医療保険で保険料を抑えながら、必要最小限の保障を確保するという考え方が現在の主流です。

掛け捨て型の医療保険には「定期タイプ」と「終身タイプ」があります。一定期間だけを保障する定期タイプは10年など定期的に更新するので、年齢が上がるにつれて保険料が高くなるという特徴があります。一方、終身タイプは、加入時の保険料が払い込みを満了するまで変わらず、死亡するまで保障が続くのが特徴です。高齢になるほど医療保険の必要性は高まるうえ、女性は男性より平均寿命も長いので、一生涯保障が続く終身タイプを選ぶのがお勧めです。

近年では、保険料を60歳や65歳で払い終えられる終身タイプの医療保険も増えています。これなら、入院や手術などのリスクがより高まる高齢期に保険料の支払い負担がなくなるので、老後の年金生活でも安心といえるでしょう。

また、医療保険は支払った保険料以上に入退院を繰り返すというケースは少なく、実は元が取りにくい保険でもあります。さらに高額療養費制度により、一般的に医療費の上限を月8~9万円程度にまで抑えられるので、給付金の額や特約などをあまり欲張らず、必要最小限のシンプルな保障内容を選択するのが保険料を抑えるコツです。

つまり、これから医療保険を検討するなら、「掛け捨て型の終身タイプの医療保険」がベスト。特約をつけるなら先進医療など必要最小限のものにしぼり、シンプルな保障内容でコストを押さえ、保険料の支払いは60歳や65歳で終了するプランを選ぶのが賢明といえます。

若くて健康な今こそ、医療保険を検討しよう

「まだ若いから医療保険は必要ない」という人や、「医療保険は結婚してから入るつもり」という人もいるかもしれませんが、一度病気になると、その後、保険に入るのが難しくなったり、保険料が高くなったりすることも……。また、女性の場合は妊娠してから医療保険に加入しようとすると、さまざまな制約が発生してしまいます

つまり、健康な今のうちに、終身タイプの医療保険に入っておくのが望ましいといえるのです。

終身タイプの医療保険は若いときに加入するほど月々の保険料が少なくてすむので、今すぐ検討や見直しを始めましょう。

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