編集部 2017.01.11 iDeCoって何? メリットいっぱいの個人型確定拠出年金について

将来もらえる年金が減るかもしれない…。泣きっ面に蜂とでも言わんばかりに、2016年末には年金制度改革関連法案が可決されて、本当にどうなるのか分からない…。そんな漠然とした不安を抱えつつ、やはり老後の生活は多くの人にとって気になるもの。じゃあどうすれば良いの?何か良い方法はある?そんな方にオススメの年金を増やす方法として、改めて「個人型確定拠出年金」制度についてご紹介しようと思います。

「確定拠出年金」に関する記事一覧はこちらをご覧ください。(サイト内遷移)

将来もらえる年金を増やす方法としては、確定拠出年金や付加年金、国民年金基金への加入など、いくつかの選択肢があります。中でも今最も注目を集めているのが「個人型確定拠出年金」です。

個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?

端的に言ってしまえば、「確定」した金額を、「拠出」することで、「年金」の受給額を増やすための制度です。

制度への加入は任意であり、拠出した金額を元手に資産運用された実績の金額が、原則60歳以降、年金として受給できるようになります。そのため、拠出した金額よりももらえる金額が増えることもあれば、減ることもあります。つまり、「確定給付企業年金」のような受取金額が決まっている年金とは性格を異にするものになります。

この個人型確定拠出年金は、「iDeCo」(individual-type Defined Contribution pension plan)という愛称でも呼ばれており、制度としては同じものです。

なぜ今、個人型確定拠出年金が話題になっているのか?

そもそも、今なぜ確定拠出年金というものが注目を浴びているのでしょうか?

2016年5月24日に確定拠出年金改正法が成立し、2017年1月から本制度が大きく変わることが決まりました。これまで確定拠出年金に加入できるのは、自営業者もしくは所属する企業がこの制度を取り入れている場合の会社員に限られていました。この枠組みが広がり、所属企業が確定拠出年金制度を採用していない会社に勤める方や、専業主婦の方、給料を得ていない人でも新たに加入できるようになります。

ただ、加入対象外となるケースもあり、下記のような場合には加入ができません。

iDeCoは誰が使えるのか

ただし、自営業などで国民年金保険料を免除を含めて納めていない方、農業者年金基金の被保険者、企業型の確定拠出年金に加入している方、勤務先で厚生年金基金、確定給付企業年金、石炭鉱業年金基金に加入している方は対象外である。

引用:知って損なし!個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)の全て | ZUU online新しいウィンドウで開く

本制度の変更により、利用可能者が大きく増加することとなり、元々「メリットの大きな年金制度」として存在していたところに輪をかけて注目が集まっている、という背景があります。

iDeCoのメリット・デメリット

上述のとおり、「メリットの大きな年金制度」と紹介しましたが、実際どのようなメリットが期待できるのでしょうか?

まず、もらえる年金が増える、ということは当然ながら、最大のメリットは「節税」です。つまり、税金の控除が受けられる、ということです。

なぜ節税効果があるのか?

確定拠出年金は、自分で運用方法を選べるというのが魅力だが、節税効果があるということも大きな魅力となっている。というのも、確定拠出年金は、(1)掛け金支払いの段階、(2)運用期間中、(3)年金受取時点の3つの段階で節税効果が認められるからだ。

引用:節税メリット大のお得な「確定拠出年金」とは? | マネチエ新しいウィンドウで開く

つまり、3つの段階での節税メリットがあり、長期的な視点で見ると積り重なって大きな効果を得ることができます。

では、具体的にどの程度の金額が節税になるのでしょうか?まず上記における「(1)掛け金支払いの段階」で見てみます。

例えば私の年収が500万円であり、かつ上限額の2万3,000円を毎月支出した場合、本当は税金として納められるはずだった5万5,200円が毎年手元に戻ってくることになります。この5万5,200円の節税を30年間継続した場合、合計165万6,000円の節税効果が得られることになります。

これだけではなく、先述のとおり「(2)運用期間中」に運用によって得られた利益が非課税となり、「(3)年金受取時点」その受け取り時にも控除の対象となるため、さらに大きなメリットが得られるのです。

年間27万6,000円が確定拠出年金として支払われるので、単年としては21万800円の支出増になるわけですが。とは言えこのお金は将来的には戻ってくるお金なので、「将来への備え」として支出するか。それともコンサバティブに、銀行預金に回すのか。銀行に預けて得られる金利と比べれば、運用次第でお得になる可能性があるため、「貯蓄の一環」ととらえるのであれば割の良い話だと言えます。

一方で下記のようなデメリットも存在することは理解しておく必要があります。

個人型確定拠出年金のデメリット

これだけのメリットがあるiDecoだが、良い面ばかりではないことも十分理解しておきたい。
最大のデメリットは、手数料の問題である。iDeCoを利用する場合には、様々な手数料が掛かる。

引用:知って損なし!個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)の全て | ZUU online新しいウィンドウで開く

上記のように、手数料(口座管理手数料など)がかかる金融機関が多く、各社のウェブサイト上では手数料についての記載が見つけにくい場合があるようです。”個人型確定拠出年金 手数料”などの言葉でウェブサイトを検索して確認してみましょう。

申込から開始までの手順

そのように、大きなメリットのある「個人型確定拠出年金制度」ですが、実際にはじめるにはどのような手順を踏めばよいのでしょう?

Step 1 : 金融機関を選ぶ

まず、銀行など個人型確定拠出年金を扱っている金融機関のウェブサイトから資料請求をすることができます。運営機関の一覧はこちらのページで探すことができますので、まずどのような金融機関で申し込めるのかを確認してみましょう。  
この際、下記のとおり、手数料についても可能な限り確認をしておきましょう。  

iDeCoに必要な手数料とは

個人型確定拠出年金(以下、iDeCo)では、加入時と運用期間中に手数料(口座管理料)がかかります。手数料には、すべての金融機関で共通して必要な手数料と、金融機関が独自に設定している手数料があり、この2つの手数料が合算して表記されていることもあるため、比較する場合は注意が必要です。

引用:初心者必見! iDeCoの手数料を金融機関別で比べてみよう | マネチエ新しいウィンドウで開く

Step 2 : 資料請求をする

選んだ金融機関のウェブサイト上から、資料請求ができます。必要事項を入力して資料請求を行いましょう。資料が届くまでに1~2週間程度かかるので、それまでに当該金融機関がどういった運用プランを用意しているのかも確認しておくと良いでしょう。  

Step 3 : 資料を確認し、商品を選ぶ

金融機関から資料が届いたら、その内容を把握し、運用する商品を決めます。
商品は「バランス型」「元本確保型」「国内・外国株式型」「国内・外国債券」などのタイプ分類ができます。それぞれの特徴を考慮しながら、自分に見合ったプランと拠出金額を決めましょう。

商品の選び方

公的年金とは違い自分で選択をしなければいけないので、商品の組み合わせの判断ができるレベルの知識は必要です。また、年齢やライフプランによっても必要額が変わってくるのでそれを考慮することも重要です。

引用:実はこんなにある! 自分にぴったりの個人型確定拠出年金の商品は? | マネチエ新しいウィンドウで開く

Step 4 : 必要書類を準備する

企業に勤めている方は会社が発行する証明書が必要になります。必要書類を確認し、会社の人事部など適切な部署に発行の申請を行います。  

加入申込み手続きについて

企業の従業員の方が加入される場合は、加入申出書と併せて、事業所登録の申請書と企業年金等の加入者でないことについての事業主の証明書(「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」として一体となっています)の提出が必要です。

引用:加入申込み手続き|個人型確定拠出年金新しいウィンドウで開く

このステップで手続きに手間取り、面倒になって申し込みを留保してしまう、という方も結構多いようです。(マネチエ編集部にも同様にこのステップで止まっている人がいます。)

このステップをクリアすれば、iDeCo開始まであと少しなので、ここで諦めずに最後までやり遂げましょう。

Step 5 : 手続き完了・運用開始

ここまでの申し込み手続きが完了すると、運用開始になります。以上のように、検討から運用まで、おおよそ1ヵ月程度かかると見込んでおくと良いでしょう。  

iDeCoの「運用」とは?

さて、長い道のりがようやく終わり、さぁ運用だ!となるわけですが、改めて、「運用ってどういうこと?」となる方も多いのではないでしょうか。

本記事序盤でも記載した通り、確定拠出年金制度とは、確定した金額を「拠出」して運用する制度なので、将来受給できる年金額が確定しているわけではありません。

そのため、拠出し積み立てた金額を元手に、運用のプランを選び、なるべく増やせるようにすると良いでしょう。ただし、積み立てた金額以上の利益を出せることもあれば、運用損を出してしまうこともあります。

状況に合わせて配分を変える!

確定拠出年金の商品は大きく分けると定期預金や一部の保険などの「元本が確保される商品」と投資信託などの「元本が確保されない投資商品」の2つに分かれる。

引用:確定拠出年金「運用メンテナンス」はどうすればいい? | ZUU online新しいウィンドウで開く

多くの人は運用を行わずに元本保証型で加入している、というのが現状のようですが、年金を「増やす」という観点に立つと、投資商品を検討するのも良いでしょう。  

運用プランの選び方

プラン選択は、金融への理解が乏しいとなかなか選びづらいものです。その際に、役に立つのが「確定拠出年金インターネットサービス」です。  

その方法として、確定拠出年金インターネットサービスを活用すると便利だ。確定拠出年金インターネットサービスとは、拠出状況、残高や時価評価額が確認できるウェブサイトのことだ。このウェブサイトを使って拠出金額の「配分変更」や「スイッチング」などのメンテナンスができるのだ。

引用:試しにはじめた確定拠出年金、上手に運用するための4つのヒント | マネチエ新しいウィンドウで開く

多くの人は運用を行わずに元本保証型で加入している、というのが現状のようですが、年金を「増やす」という観点に立つと、投資商品を検討するのも良いでしょう。

法改正でさらに柔軟な制度に

将来への備えという機能に加え、大きな節税メリットを享受できるiDeCoですが、2018年にはさらに柔軟な運用が可能となる法改正が予定されています。

拠出限度額が現行の月単位から年単位でへと変更され、払い込みに柔軟性を付与したり、加入対象者の拡大、運用商品の選びやすさを確保する点など、より加入者の実態に合わせた制度変更となっています。

他の金融商品とどちらがお得?

個人型確定拠出年金制度への加入方法や運用については分かったけど、やっぱり面倒くさそうだし、損するかもしれないんだったら、貯金した方が良いんじゃない?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、銀行の定期預金や個人年金保険に預けていても、昨今の低金利時代においては資産として十分な増やせるとは限りません。そういった中で、「節税」という確かなメリットと老後への蓄えが同時に実現できるというという点で、やらない手はない!というのがマネチエ編集部の見解です。

冒頭にも記述したとおり2016年末に年金制度改革関連法案が可決され、年金が減る可能性も示唆されています。また、長寿化はさらに進み、将来的に平均寿命が100歳に達する、という予測も。加えて昨今の低金利が続く社会情勢にあっては貯金という選択肢も心許ないように感じてしまいます。そのため、将来もらえるお金を着実に増やす、ということの重要性はますます高まっていくのではないでしょうか?

将来への備えのために、制度改正が行われたこのタイミングで一度、個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入を検討してみてはいかがでしょう。

TEXT:マネチエ編集部

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