貯める 2018.02.05 意外な落とし穴? iDeCoの元本確保型は「元本保証」ではない!?

iDeCo(イデコ)で運用できる商品にはさまざまな種類があります。資産を減らさないことを目的とする「元本確保型」の商品と、資産を増やすことを目的とする「元本変動型」の2種類に大きく分かれます。元本確保型の商品は"元本保証"のようにも聞こえますが、本当に元本割れのリスクはないのでしょうか。

そもそもiDeCoとはどのようなものか

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の生活の備えになる「じぶん年金」ともいわれます。

iDeCoの運用は、2つの種類に分けることができます。ほとんど価格が動かない「元本確保型」と、市況の変化によって価格が動く「元本変動型」。以下で、それぞれの違いについて確認してみましょう。

■元本確保型

「元本確保型」は価格の変動があまりなく、満期が確定している商品のことを指します。定期預金や保険などが該当します。

■元本変動型

「元本変動型」は運用状況によって価格が値動きする商品のことを指します。主に、投資信託が該当します。投資対象が株式だけなのか、債券だけなのか、株式や債券の割合をバランスよく投資をするのか、投資対象によってリスクやリターンが異なります。

リスクをとっても資産を増やしたいと考えるのであれば、「元本変動型」の割合を増やし、リスクをあまりとらずに安定的に増やすのであれば、「元本確保型」の割合を増やすのがよいでしょう。

どうして元本確保型が元本保証ではないといわれるのか

それでは、「元本確保型」の商品が「元本保証ではない」といわれる理由に迫ってみましょう。

たとえば、定期預金に積み立てをする場合、積み立てた月に1年定期等と新規設定されます。そのため、満期になる月が異なります。

イメージは下記の通り。

  • 2017年1月設定:1年定期 → 2017年12月末満期(利率1.5%)
  • 2017年2月設定:1年定期 → 2018年1月末満期(利率1%)
  • 2017年3月設定:1年定期 → 2018年2月末満期(利率1%)

買い付け(購入)する定期預金は同じでも、毎月定期預金が新規設定されます。そのため、利率は設定月のものが適用されます。

金利の状況によっては、利率の金利が前月のものと異なる場合もあります。金利が上がる状況なら上がった分資産が増えますが、金利が下がる状況であれば当初見込んでいた金額よりも満期時に受け取れる金額が減ってしまいます。

保険商品でも同様のことがいえます。保険も一定期間ごとに予定利率の見直しが行われます。現在の予定利率がずっと続くわけではありません。予定利率が低くなる可能性もゼロではありません。そのため、定期預金と同様に、将来受け取れる金額が保障されないということになります。

元本確保型商品が元本割れするケースとは

元本確保型商品は、「スイッチングを行う時」と「運用益よりも口座管理料が高くなる時」に元本割れのリスクがあります。

■スイッチングをするケース

「スイッチング」とは、ある商品を解約して別の商品を買うことを指します。

定期預金から他の商品にスイッチングする場合、商品の全額もしくは一部の金額を解約して新しい商品を買い付けすることになるため、途中解約時の利率によっては元本が割れる可能性があります。

保険商品は途中解約をする時には「解約控除」と呼ばれるペナルティがあります。解約控除が高い段階で運用を変えようとスイッチングをすれば、積み立てした資金と比べて損をする可能性はゼロではありません。

■運用益より口座管理料が高くなるケース

運用益より口座管理手数料が高くなる場合には、口座管理手数料分が差し引かれて元本が割れるケースもあります。

iDeCoには国民年金基金連合会の手数料、事務委託先金融機関の手数料、運営管理機関の手数料の3つの手数料がかかります。そのため、運用益が手数料合計額よりも低ければその分損をしていることになるので注意しましょう。

買い付け(購入)する前に確認を

iDeCoでの運用商品は適宜変更することができます。元本確保型と元本変動型の商品をバランスよく組み合わせることが肝心です。最初は元本確保型の比率を多くし、運用に慣れてきたら元本変動型の比率を高めることもできます。自分の老後に備えて、適切な運用を目指しましょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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