増やす 2017.09.15 投資はおつりの5円から!「おつり投資」で手軽な運用をはじめてみよう!

今まで投資に消極的だったミレニアル世代(1980年から2000年代に生まれた世代)も、「少額」「スマホ」での投資はやってみたいと思うようです。その両方を可能にしたのが「おつり投資」です。投資に消極的だった世代の人も、おつり投資への意識が高くなってきています。

■おつり投資とは?

おつり投資はフィンテックを利用した資産運用の新サービスです。

おつり投資はクレジットカードや電子マネーで買い物をする時に、おつり相当分の金額を投資に回す投資方法です。通常クレジットカードや電子マネーでの清算時にはおつりは発生しませんが、現金で支払ったと想定しておつりを計算します。100円玉、500円玉、1,000円札のうち、自分があらかじめ指定した硬貨または紙幣で支払ったと想定し、おつりに相当する分の金額を投資用に別管理するのです。

例えば、スーパーやコンビニで350円の買い物を行い、クレジットカードで支払うとします。あらかじめ指定した金額が100円玉ならおつりは50円で、500円玉ならおつりは150円です。1,000円札ならおつりは650円というように、おつり相当額によって、投資に回す金額が変わります。

クレジットカードや電子マネーで買い物をするたびに、同様の仕組みでおつり相当分が別管理され、毎月1回定められた振替日にそれまで貯まったおつり相当分の合計額が投資口座に振り替えられます。あらかじめ指定する貨幣額や投資金額はアプリで管理できるので、貯まったおつり相当分を確認しながら調整できます。 

■どのようなサービスがあるの? 2つの有名なサービスを紹介

日本では昨年から新しく始まったばかりのおつり投資ですが、どのようなサービスがあるのでしょうか。ここでは、ウェルビスナビ株式会社が提供する「マメタス」とTORANOTEC株式会社が提供する「トラノコ」のサービスを紹介します。

 マメタストラノコ
最低投資額WealthNavi for 住信SBIネット銀行での口座開設時に最低投資額30万円が必要5円から投資可能
投資先
  • ロボアドバイザーにより、国際分散投資として自動運用。投資対象は、日本、米国、欧州などの先進国、アジア諸国を含む新興国とった幅広い国や地域の投資対象。株式、債券、コモディティ(金)、不動産など幅広く投資
  • アンケートに答えて5つのリスク許容度の中からタイプを選択
  • ファンドマネージャーが世界中の株式、債券、不動産、コモディティ、金利等の資産に広く分散投資
  • 安定・バランス・リターン重視の3タイプから選択
ファンドにかかる費用
  • 運用開始後の預かり資産の時価評価額に対し、年1.0%(税抜)
  • 預かり資産が3,000万円を超える部分は年0.5%(税抜)
  • 運用報酬:純資産額の年0.3%(税抜)
  • 監査費用等:純資産額の0.1%/年(税抜)が上限
  • ETF売買手数料等が純資産総額の0.06~0.1%/年(税抜)程度
その他手数料なしトラノコ利用料:300円/月(税込)
出金手数料:300円/件(税込)
アプリiOS専用(Android版も提供予定iOS、Android
連携している家計簿アプリMoneytreeマネーフォワード、Zaim、Moneytree

マメタス、トラノコのいずれのサービスでも、おつり投資を始める時には投資口座の開設が必要になります。口座開設時には本人確認書類の提出、マイナンバー、メールアドレス、銀行口座、クレジットカード等の登録が必要になります。

■気になるセキュリティは

おつり投資は手軽な反面、セキュリティが気になるという人もいるかもしれません。マメタス、トラノコの運営会社はともに金融商品取引業者に登録していて、銀行や証券会社同様のセキュリティや個人情報管理を行っています。また、ファンドに投資した資産は会社の資産とは分けて管理されています。

■手軽にスタートできるものの、リスクは忘れずに

おつり投資はファンドマネージャーやロボアドによる分散投資を行っているとは言え、世界中のさまざまな株式や債券、REIT、コモディティ、金利等にETFやETNを通じて投資しているため、投資した金額より評価が下がる可能性もあります。元本保証ではないため、リスク許容度はよく考えましょう。

おつり投資を続ける中、自身の資産状況のチェックだけではなく、新聞やWebなどから世界の政治経済や企業動向を情報収集すれば、いつの間にか今後の見通しを予想できるようになるかもしれません。いずれまとまった金額を運用する日が来ると仮定し、投資の勉強も兼ねてみるのはいかがでしょうか。

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TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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